Q&A

ここでは実際にお寄せいただいた質問に対してお答えしております。

Q:単独型臨床研修施設とは?
A:医院単独で臨床研修を1年間行う臨床研修施設です。詳しくは厚生労働省のページをご覧ください。

Q:大学病院(管理型)の研修に比べ貴院(単独型)で受ける臨床研修のメリットは何ですか?
A:研修の密度ではないかと思います。当院のような一般歯科医院であると、指導医と研修医の距離が近く、指導の目も届きやすく相談もしやすいでしょう。指導医1人に対し研修医が1人となることがほとんどで、時には指導医2人に研修医1人となることもあります。また、院内では歯科衛生士や助手、事務担当者から学ぶことも多くありますので、形式的な指導体制のみならず実質的な指導体制は充実しているのではないでしょうか。歯科衛生士業務や受付業務などを間近で見ることは、将来、自身で開業する時に大変役に立つものと思われます。

Q:貴院での診療内容や特徴は何でしょうか?
A:当院は都市心の歯科医院であり、また(他院や患者からの)紹介率が高いことから、比較的重症例や難症例が多いのも特徴です。歯内療法・歯周治療・包括的歯科治療・学際的歯科治療・インプラント治療・審美歯科治療・訪問治療などが、一般的な歯科医院と比べて多いと思います。詳しくは、当院のホームページの症例集をご覧ください。

Q:貴院での研修の特色は何ですか?指導者はどのように考えて指導していますか?
A:すべてに通じますが、基本が大切です。臨床研修では一般歯科診療のスタンダードを学んでいただきます。う蝕や歯石をきちんと取り、教科書通りの支台歯形成や印象ができるようになっていただきたいと考えています。研修医の皆さんには、すそ野をしっかり広げ、焦らず確実により高い頂点を目指せるような歯科医師の素地を形成していただきたいと私たち指導医は願っています。

Q:貴院の指導方針の特色は何ですか?
A:当院では、1症例1症例大事に丁寧に治療を行う診療方針です。それと同じく、1人1人大事に丁寧に研修医を育てたいと思っています。しかし、決して過保護というわけではなく、愛情をもって厳しくきちんと育てることを指導方針としています。

Q:指導方針をお聞かせください。褒めて育てるタイプでしょうか?叱ってしつけるタイプでしょうか?
A:人と場面によります。画一的な方針はありません。人を育てるとはそういうことだと思います。

Q:インプラント治療や歯周外科手術に興味があります。研修医でもできるようになれますか?
A:なれません。

Q:訪問歯科診療に興味があります。研修できますか?
A:週に数日、提携してる特養老人ホーム・グループホームへ訪問しています。他にも個人宅への訪問診療をしておりますので、研修医も十分な経験を積むことができます。

Q:どのような研修医が適してますか?
A:当院の理念や当研修施設の研修カリキュラムをよく理解していただき、当研修施設での研修に意欲をもてる方がよろしいかと思います。また気持ちだけでなく行動を起こせる方がよいでしょう。当院HPの求人案内にある「応募に際してのお願い」をご覧いただき共感できる方が適していると思います。

Q:そちらの研修では、たくさん症例をやらせてもらえますか?
A:本人の能力次第だと思います。ただし、当院の治療理念に基づき、患者さんに対して不誠実なことはしておりません。きちんと研修のステップをふみ、治療ができる状態であることを確認してから、治療を行ってもらうようにしています。歯科医師になってたくさんの症例をやりたい気持ちはわかりますが、ただやみくもに数だけこなすのでは、研修医にとっても患者さんにとっても不利益となります。

Q:僕は不器用ですがそれでも歯科医師としてやっていけますか?
A:大丈夫です。不器用な人でも、歯科医師としてちゃんとやっていっている人達をたくさん知ってます。

Q:一生懸命研修すれば歯科医師として成功できますか?
A:頑張ってください。

Q:一次募集と二次募集の違いは?
A:募集時期による違いですが、二次募集はマッチングでアンマッチとなってしまった方向けの募集です。当院では、二次募集に募集期間を設けていますので、それ以降を三次募集と称しております。二次募集以降での採用者の待遇は、一次募集での採用者とは異なる場合がありますのでご注意ください。

Q:一次募集の推薦枠とは?
A:推薦枠は、5年生や6年生の早い時期に当研修施設を見学され、当施設での研修に熱意をもって希望される方に設けられております。よって、推薦での応募は、見学を行った後に、1名の推薦状とともに所定の手続きをお済ませ下さい。なお、推薦での選考においては、見学や応募の時期を研修意欲の強さとみなし、評価の対象とします。

Q:推薦枠の推薦状は誰からでもかまいませんか?
A:1名の推薦状はどなたからでもかまいません。評価は、推薦状を書いた方の地位や立場ではなく、推薦内容です。

Q:一次募集の推薦枠であれば試験はありませんか?メリットはありますか?
A:試験はあります。メリットは試験の日程を相談により決めることができ、一般枠よりも早く採用の可否が確定します。

Q:試験はどのような試験ですか?
A:推薦・一般公募ともに試験内容は同じです。試験は、筆記試験と実技試験が行われます。筆記試験は、社会一般常識と高校教育までの知識を問う問題が20題、当院の基本情報や理念を問う問題が10題、当研修施設の研修プログラムの特徴や内容を問う問題が10題、歯科臨床ファーストレシピ1巻より20題出題されます。また、歯や歯周組織の解剖図、歯の形態などの図を描く問題もあります。実技試験は仮封、歯冠形成、TeC作製、SRP、根管口明示、コンポジットレジン修復、口腔内写真撮影、歯の並び替えなどから1~2課題が出題されます。

Q:採用基準はどのようになっていますか?
A:評価点の満点は、書類選考点100点、面接点100点、筆記試験100点、実技試験100点です。平均70点以上、全ての評価点が60点以上であることが、採用基準となります。採用基準に達している方の上位から(同位であれば申請あるいは受験順で)採用となります。

Q:二次募集や三次募集は必ずありますか?
A:募集枠に空きがあれば募集はあります。二次募集は募集期間中に募集人員がサイト内に表示されますが、三次募集では表示されません。三次募集の有無はお問い合わせからご連絡ください。

Q:採用確定までの流れを教えてください.
A:一次募集の場合(推薦、一般ともに)、当施設での採用試験に合格した応募者をマッチング登録で施設側から1位指名します。応募者側からも当施設を1位指名すればマッチング(例年10月上旬)で採用が確定(仮契約締結)します。二次募集は所定の期間内に応募いただき、書類選考で合格した方のみ見学と面接・試験を受けていただけます。三次募集に関しては、募集の有無をお問い合わせいただき、募集していることを確認したのちにご応募ください。すべての書類が届いた後、1週間ほどで書類選考が行われ、合格であれば見学・面接・試験をご相談の上、設定させていただきます。2次募集以降はマッチングはありませんので、当院の採用試験に合格すると採用確定(仮契約締結)します。

Q:応募は国家試験合格後でも間に合いますか?
A:募集枠に空きがあれば。ご応募いただけますが、4/1からの研修であるならば、遅くとも3/23頃までに応募書類が届いている必要があります。極力、国家試験の合否判定前に施設の見学や応募を済まされたほうがよいと思われます、

Q:アーク歯科はどこかの協力型研修施設になっていますか?
A:当院は日本大学歯科病院の協力型臨床研修施設にもなっています。

Q:単独型ではなく協力型として研修することも可能ですか?
A:可能です。当院は日本大学歯科病院の協力型臨床研修施設となっています。日本大学歯科病院の臨床研修歯科医師となり、(協力型臨床研修施設として)当院とマッチングを行いマッチすれば研修可能となります。詳しくは、日本大学歯学部付属歯科病院研修歯科医サイトをご覧ください。

Q:そちらに単独型で研修する場合と協力型で研修する場合の違いを教えてください。
A:一番の違いは期間です。単独型は1年間、協力型は3か月間(Rコース)または9か月(SCOPグループ)です。研修プログラムは単独型を基本とし、協力型での研修は(単独型の)省略形となります。研修医の待遇条件(研修費や住宅手当、交通費等)は、協力型の場合、大学での条件となります。

Q:大学病院(管理型)で受ける研修に比べ貴院(単独型)で受ける研修で研修医にとって不利益となることはありますか?
A:ありません。

Q:募集人数は何人ですか?
A:年度により異なりますが、例年は4名です。これは、1年間で当院が引き受ける研修医の総数ですので、単独型と協力型で合わせて4名となります。一次募集の推薦枠で4名の枠がすべて内定してしまった場合、一次募集の一般枠や二次募集以降での募集はなくなります。なお、当院が受け入れ可能な研修医の最大数は6名ですが、当院で目指す研修体制を維持するために最大数まで採用していません。

Q:単独型と協力型はどちらが優先になりますか?
A:優劣はありません。ただ、先に単独型として、4名決定し、(国試不合格などで)欠員が出ない場合には、協力型での募集はありません。

Q:定員いっぱいまで研修医を採用しますか?
A:定員が4名でも必ず4名の研修医を採用するとは限りません。当施設での選考方法は、相対評価方式(応募者の中から4名を選ぶ)ではなく、絶対評価方式(当施設の定める水準に達しているかどうか)です。10名の応募があったとしても、1名しか水準に達していなければ1名のみの採用となります。過去の事例でみると、1年に1~2名の研修医が当院の研修を受けています。

Q:研修終了後、一定の拘束期間(2年は辞められないなど)はありますか?
A:ありません。

Q:研修終了後アーク歯科に就職できますか?
A:①医員の欠員がある場合、②特に秀でた能力がある場合、③特に優秀な(研修)成績を残した場合、是非、研修後は研修後研修医として当院へ就職してください。その場合、研修医に対して積極的に指導に参加してもらい、さらに向上していただきたいと思います。

Q:アーク歯科で単独型として研修を受け、その後大学病院等へ入局することは可能ですか?
A:可能です。ご相談いただければ適切な講座あるいは医局をご紹介いたします。

Q:アーク歯科で単独型として研修を受け、その後大学院へ進学することは可能ですか?
A:可能です。およそ大学院の入試は9月頃に行われるところが多いですので,夏までにご相談頂ければ,適切な専攻講座をご紹介いたします。

Q:アーク歯科で単独型として研修を受け、その後別の歯科医院へ就職することは可能ですか?
A:可能です。優秀な研修医の場合,当院へ研修後研修医として就職していただきたいですが,様々な事情により他の歯科医院へ就職しなければならないこともあろうかと思います。就職先の選定など,ご相談いただければ適切な当院のOBOGや関係者を紹介いたします。

Q:見学は可能ですか?
A:可能な限り見学し、当院の指導医と直接話されることを推奨いたします。ご希望はお問い合わせからご連絡ください。ただし、二次募集以降は所定の書類を提出し、書類選考が合格した後に見学が可能となります。

Q:遠方なので見学や面接に行きにくいのですが?
A:面接はWEBで行うことも可能です。

Q:見学や受験の際の旅費は出していただけますか?
A:出しておりません。

Q:申し込みはどのように?
A:募集要領をご覧ください。

Q:研修手当は頑張れば増やしてもらえますか?
A:研修医の主観的な頑張りでなく、監督者であり評価者である指導医が客観的に頑張りを認めれば、当然、研修手当の増額はあり得ます。しかしながら、研修医であるならば、報酬目当ての努力ではなく、自己研鑽のための努力であるべきです。よって、当初より報酬を目当てにされる方は、当研修施設での研修に不向きであるかと思われます。

Q:研修医であってもアルバイトはできますか?
A:原則認めていません。「臨床研修を受けている歯科医師は、臨床研修に専念し、その資質の向上を図るように努めなければならない。(歯科医師法第十六条の三 )」とされています。研修医は研修を「優先」ではなく「専念」することが法律で定められているため、専ら研修に努めていただきたいと思います。

Q:5/1から翌年の4/30までの研修でもよろしいですか?
A:募集枠の関係で,4/1から3/31までの研修のみとなっております.

Q:新型コロナのために見学にいけません
A:政府や都道府県知事あるいは学校からの要請や指示で実際に見学に来れない場合は,個々に対応致しますのでご相談ください。

Q:試験や面接で新型コロナに感染しませんか?
A:受験は診療時と同じ感染防護策が講じられ行われますのでご安心ください。

Q:コロナ禍でも研修はきちんと研修をさせてもらえますか?
A:2020/4/6に緊急事態宣言が出され,多くの歯科医院では来院者数の減少,マスクなどの個人防護具(PPE)の逼迫など,通常診療の継続が難しい状況となってしまいました。しかしながら,当院の来院者数は,4月中で2割程度の減少にとどまり,5月に至っては4月中に治療を延期された方が戻り,6月にはその延期分も加わり,来院者数は増えました。PPEに関しても,過去のSARS・MARS,新型インフルエンザなどの流行を教訓とし,大量に備蓄しております。このため,(PPEの節約のための)医療スタッフの出勤や使用制限をしておりません。よって当院の研修は,コロナ禍でも通常通り開始(4月1日)し予定どおりのスケジュールで研修を行えておりました。

Q:新型コロナ対策は万全ですか?
A:万全です。

Q:新型コロナ対策はどんなことをしていますか?
A:歯科は外科です。口腔を扱う我々の仕事は,常に感染症と隣り合わせです。歯科医院では,唾液や血液から感染する感染症対策を,今回の新型コロナウイルス感染症が問題となる以前より講じてきています。そして研修医を育てる,研修施設ではこのような感染防護策を厳密に講じ,研修医に関して訓練することが求められています。よって,当院でも正しい個人防護具(PPE)の使用方法をはじめ,院内で起こりうる感染症についての知識を学んでいただきます。特に,今回の新型コロナウイルス感染症のように,未知の感染症が流行した場合,基礎的な医学知識やデータから,歯科医師が最善の対策を考える必要が出てきます。手指衛生,PPEの適正使用,院内の衛生管理,換気計画,患者動線,在庫管理…ありとあらゆる工夫や対策が必要となり,それらを自ら考えられる歯科医師を育てていくことも,研修施設として必要であることが,この新型コロナウイルス問題で提議されていると思います。

Q:ワクチン接種(筋肉内注射)の訓練も行いますか?
A:新型コロナに関するワクチン接種において、一定の条件下で歯科医師の接種も認められています。また、従前より全身管理下での歯科治療や局所麻酔薬等によるアナフィラキシーショックを含め、様々な全身偶発症に対する対応は歯科医師にとって必要です。新型コロナウイルス感染症を鑑み、当施設でも、歯科医師および歯科医院にとって必要不可欠な知識と技能であることから、2021年度研修より、「緊急時の対応,全身疾患と歯科治療」「感染症対策」「医療安全」に新型コロナウイルス感染症や筋肉内注射についてのレクチャーを、「救急蘇生(BLS, AED)」に静脈内と筋肉内注射の実習を組み入れています。